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福岡マラソン報告 [福岡マラソン]

「5万人の中から選ばれた1万人のランナーのみなさん・・・」
スタート前のアナウンスがあった。
先日の大阪マラソン、そして第1回福岡マラソン。
当選した幸運をかみしめなければ。
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スタート地点は博多・天神。
九州一の繁華街の、ど真ん中。
東京なら、銀座の中央通りにあたる。
私はブロックCからのスタート。
スタート地点を見られる位置からのスタートは初めてだ。
周囲は当然、サブ4か、サブ4を狙うランナーのはず。

「初めてフルマラソンを走る方、手を上げてください!」司会者が言った。
すると、周囲のけっこうな数のランナーが手を上げていた。
なるほど、細かい説明は省くが、
どう見てもフルマラソンを走るのには、そぐわない出で立ちのランナーもいる。
なぜ、Cブロックなのだろう?

スタート。
やはり、直後はスピードがあがらない。
あとでチェックすると、最初の1㎞は6分30秒かかっていた。
歩道橋の上に、後輩のS子がカメラを構えていた。
「S子~」声をかけると、一瞬、きょろきょろして、
すぐに私にレンズを向けた。

右手にヤフードーム、
そして福岡タワーが見える。
10年前まで住んでいた百道だ。
室見川を渡る。よく釣りをしたものだ。
見慣れたショッピングモール。
懐かしかったけど、実は懐かしむ余裕はなかった。
暑くて仕方なかったのだ。
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というのも、朝、雨が降って寒そうだった。
さんざん迷った末に半袖シャツの中に、
長袖のアンダーシャツを着てしてしまった。
スタート直前、雨はいったん止んだ。
走り初めて、すぐに汗だくになり、長袖は余計だったとわかった。
途中で脱ごうか?しかし、時間が勿体ない。
最初の10㎞はそんなことばかり考えていた。
ミストのような雨、半袖だったら気持ちいいに違いない。

ヨットハーバーを右手に見て、
ちょうど10㎞。1時間3分。
はやくもサブ4は黄信号、いや、赤信号かも。
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生の松原、元寇防塁などの跡に沿うように走る。
都会を過ぎて、緑の中に入るとなんともいえない爽快な気分だ。
生の松原を抜けると、しばらくは海岸線を走る。
以前はお気に入りのドライブコースだった。
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かすんで見える能古島の手前に、
多くのヨットが停泊していた。
この道で、こんなに多くのヨットを一度に見るのは初めてだ。
と、「がんばれー」潮風に乗って声が聞こえてきた。
どのヨットの船上からも、多くの人が手を振っている。
嬉しくなって、手を振り返した。
周囲のランナーも、みんな手を振っていた。

今宿が近づいてきた。
釣りの前後に必ず立ち寄っていた「牧のうどん」の前を通過した。
エイドでうどんを提供すると、朝日新聞夕刊に載っていた。
今回の楽しみの一つだ。

今宿に入ると、沿道の人たちが増えた。
道幅が狭いためか、一人一人の顔、声、表情、ぐっと身近に感じる。
応援が温かい。
子供たち、高校生、おじいさん、おばあさん、美女・・・・・
どの声にも、お礼を言いたくなる。
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九州大学伊都キャンパスが近づくと、上り下りがある。
いよいよ厳しくなってきた。
今度は学生らしい応援が多くなる。
20㎞。2時間2分。
やや縮めたかもしれない。

足が、疲れている。
前日の朝、5㎞を走った。
それだけなら良かったのだろうが、
つい、博多の町を懐かしくてずいぶん歩いてしまった。
疲れが残ってしまった。

25㎞のエイドで、ついに「牧のうどん」を食べた。
しょっぱくて、喉が渇かないよう、
するりと飲み込めるよう、ランナー向けに研究したのだという。
美味しい。つい、2杯も食べてしまった。
fuku6.jpg
そのまま走っていると、今度は「おしるこ」の私設エイドがあった。
今度は甘い物が食べたい。
ごちそうになった。
しかも、けっこうな量だった。
口の中が甘くなった。
「お茶が欲しいな」そう思ったら、
隣でお茶も提供されていた。
粋な計らい。「ありがとう!!」

28㎞を過ぎた。
レースは14㎞ごとに、前、中、後に分けて考えると良いとか。
本に書いてあった。
だから、いよいよ後半。
しかし、20㎞以降はアップダウンが多くなる。
そんな田舎の坂道でも、熱心に応援してくれる人がいる。
おじいさんがいる。おばあさんもいる。
しつこいようだが、笑顔の応援がとても温かい。

30㎞。3時間ちょうど。
あと12㎞。
これからペースを上げてもサブ4は難しい。
40㎞プラスの2㎞が余計だ。
二見浦に夫婦岩が見えてきた。
fuku7.jpg
あと7㎞。
4時間10分は切りたい。
ペースを上げた。
でも、アップダウンも続く。
それほどスピードは上がらない。
次の1㎞が、果てしなく遠い。

40㎞3時間59分。
なんとか、4時間10分は切りたい。
走っても、走っても、まだ42㎞にはならない。
100㍍は、こんなに長かっただろうか。

ゴールが見えた。
もうすぐ終わる。
4時間10分は超えていた。
でも、とにかく終わった。

ゴールには、スタート地点でカメラを構えていた後輩S子が再びいた。
「バッチリ撮りましたよ。あとで送ります」
彼女は、最高齢ランナーのゴールシーンを撮影するとか。
最高齢ランナーに負けなくて、良かった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
福岡マラソンは、変化のある素晴らしいコースで、心から楽しめました。
沿道の笑顔も忘れられません。
福岡マラソンと東京マラソンは、毎年エントリーすると心に誓ったのでした。

早く読んでいただきたく、さっさとアップしました。
誤字脱字などは明日以降、修正します。


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コメント 4

NO NAME

JACKさん
福岡マラソン、お疲れ様でした。
「都市型+リゾート」の素晴らしいコースにようですね。
又、沿道の人の応援も熱く、大変良い大会のように思いました。

ところで、「つくば・サブ4」への道を着実にステップアップしておられ、これぞ「(PDCAを廻す)目標管理」だと感心致しております!

残り2週間は体調管理のみ、特に風邪にお気をつけ下さい。
「サブ4」でのゴールに太鼓判!!

          By (それに引き替え)完全に目標を見失ったKANPEI

by NO NAME (2014-11-11 13:48) 

Jack

KANPEIさん
その通りで、本当に素晴らしい大会でした。
第1回ということでしたが、送迎バスの混雑を除けば、
100点満点で、120点という気がしました。

サブ4は、まだ4:6で自信がありません。
しかし、次はチャレンジの走りをしたいと思います。
別に失敗しても、失うものは何もないですからね。
by Jack (2014-11-11 20:58) 

49歳初挑戦男

こんにちわ。
楽しそうな大会だったんですねェ。
レポートを読ませていただいて『参加したい』と気持ちを湧いてきました。

大阪マラソンが終わってからは飲む 打つ 釣りとストレッチすらしない毎日で目標を持ってないと充実感ないと感じます。
来年は私も福岡マラソンにエントリーして福岡の街で縦縞のユニフォームで挑戦したいです。
胸の虎とともに 笑




by 49歳初挑戦男 (2014-11-12 08:30) 

Jack

>49歳初挑戦男さん
楽しかったですよ。
コースが都会から海、山、田園などと変化に富んでいます。
何より応援が温かい。
エイドも私設をふくめて豪華でした。
そういえば、日本一になったホークスに
関連したランナーは見かけなかったような。
by Jack (2014-11-12 15:37) 

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