日本一の城壁を上る<香川県丸亀市> [旅ラン]
どんよりとした空の日が続いている。
丸亀に来て今日で3日目。
朝から雨が降っていたので、
仕事もせずに、うどん屋めぐりをしていた。
「うどん県」と名乗るだけのことはある。
どこにいっても「うどん」の看板。
まあ、看板のない店に限って人気があるのだが。
雨の心配をしながら走り始める。
繁華街にあるホテルを出て、すぐに正面に丸亀城がそびえていた。
一の丸から坂道を上がる。
かなりの傾斜に足が止まる。
ほんの200メートル程度だが、
ずっと走り通すのは厳しいほどだ。
最後は歩きながら天守閣を目指した。
上がりきった三の丸からは、
正面に讃岐富士が見えた。
円錐形の火山にも見えるが、
火山ではなく、風化してあんな形になったらしい。
丸亀城の石垣は壮観だが、
天守閣は意外にこじんまりしている。
その前には展望テラスがあり、
瀬戸内海の島々や瀬戸内大橋が遠くに見えた。
半年前、瀬戸大橋の先にある倉敷市に何度も来たっけ。
今はその対岸にいる。
瀬戸内海に沿った丸亀の港を目指ため丸亀城を背にして北へ向かう。
途中、線路を越える。
駅周辺はやや入り組んでいて走りにくい。
とはいえすぐに港に着いた。
丸亀の港は、金比羅山への入口として栄えたらしい。
武士が内職で作っていた団扇(うちわ)は、
今も全国の生産量の90パーセントとか。
「金」の団扇や船の帆の「金」は金比羅山の「金」だった。
瀬戸内海の島に向かうフェリー乗り場があった。
何人かが待合室にいたけど、
ひっそりしていた。
ホテルの方向へ戻る。
途中、歩道橋に上がると、
公園のような、陸上コースがあった。
走ってみる。
一周300メートルのコースだった。
近くにいたら、リレーの競走とかするかもしれない。
そんな子供時代が私たちにはあった。
足が速い子供はヒーローだったっけ。
丸亀といえば、
なんとなく高校野球を思い出す。
今年も丸亀の高校が甲子園に進んだらしい。
それに丸亀高校は、今年の全国高校演劇コンクールで優勝したとか。
スポーツやクラブ活動が盛んな土地柄に違いない。
ホテルに戻る前に、もう一度丸亀城を見に行った。
ライトアップされた石垣がいっそう壮大に見えた。
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