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山寺にて [サブ4への道]

静けさや 巌にしみいる 蝉の声

松尾芭蕉の有名な句は、ここ山形の山寺で詠まれました。


訪れた日は平日でしたが雲一つない青空。
多くの参拝客というよりも、
登山客でにぎわっていました。
20141001_205938.jpg
私は登山道の入り口でUターン。
駅に戻ることにしました。

というのも、前日、松島から石巻へ28㎞を走っている最中、
22㎞すぎに左膝が痛み出し、
走れなくなってしまったのです。
一夜明けても、痛みは消えず、
駅の階段の上がり下がりに苦労しているのです。
ここに来る前から、山寺の階段は無理だとわかっていました。
かといって他にすることもなかったのです。

参拝客というのか、登山客というのか。
私よりずっと年上の、
60代後半から70代という雰囲気のグループが目につきます。
登山靴でさっそうと上って行きます。
中には足元もおぼつかないようなおじいさんも見かけましたが、
それでも、ゆっくりと一段一段、上にあがって行きます。

彼らは上れるのに、私には上れない。

前日の同じ時間には、そんなことは考えられませんでした。
1000段なんてササっと上り切ってしまうつもりでしたから。
膝の痛みは、いつまで続くのか。
見当がつきません。
自分の足が、こんな状態であることが、
まだ信じられない思いです。
昨日まで、あんなに走っていたのに。
yamadera.jpg
駅と山寺の間には、清流が流れています。
魚影が見えました。
ヤマメでしょうか。
イワナでしょうか。

芭蕉はまた、その生涯を閉じる直前に、
こんな句を残しました。

旅に病んで 夢は枯れ野を かけ廻る

駆け廻る日々はいつになるのか、
42.195km先にあるゴールを目指す日が遠くないことを祈りつつ、
私はわずか1時間の滞在で山寺を後にしました。


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