初めてのフルマラソン挑戦1<館山若潮マラソン> [舘山若潮マラソン]
「年に1,2度あるかないかの強い寒気が南下してきます」と天気予報は告げていた。
寒さと強風の中で走ることになるのかな。
そんな覚悟をして朝を迎えた。
今日は、初めてフルマラソンを走る日だ。
ホテルでたっぷり朝食をとり、タクシーで会場に着いたのは8時半。
スタートの90分前だ。
予報と違って風はほとんど感じない。
空は青く、高い。
日焼け止めを塗って、ストレッチをして、
9時45分にスタート位置についた。
目標タイムは5時間。
NHKの番組「3ヶ月でフルマラソン」に出演していたタレントたちは二人とも4時間50分台でゴールしていた。
私のほうがトレーニング量は豊富なはず。
だから、もっと早く走れるかもしれない。
そんな気がしたので4時間30分のペースメーカーの最後尾に並んだ。
10時スタート。
42.195キロの長いレースが始まった。
周囲は「○○ランナーズクラブ」などといったシャツを着た人が多い。
仲間同士楽しそうに話をしている。
中には東北・会津や仙台のランニンググループのシャツを着た人もいた。
遠路はるばるやってきたのだろう。
雪深い地方では、冬の間どうやってトレーニングするのだろう。
スタートから2キロくらいで早くも5時間のペースメーカーに抜かれた。
GPSで確認すると1キロ6分前後。かなり早い。
このまま40キロは持たない。ペースを落とす。
すると、どんどん抜かれる。
4キロくらいでガチャピンたちに抜かれる。
すぐに河童にも。
こういう人たちは、よほど実力があるのだろう。
沿道のひとたちの応援に必ず手を振り、大声でお礼を言っていた。
市街地を抜けると、正面に富士山が見える。
房総半島の南端だと、こんなに近くに、大きく見えるのだと感動。
菜の花があちこちに咲いて、気分がいい。
海岸線の道をさらに進むと富士山は後ろになり、
次に伊豆大島が見えてくる。
その右手にある小さな島は利島だろうか。
天気がいいと気持ちがいい。
5キロすぎにある最初のエイドステーションでアクエリアスを補給。
二度目にはアクエリアスとバナナを補給。
年配の男性としばし並走する。
年齢を聞くと、69歳。年に5,6回はフルマラソンを走るという。
「カッコイイ」思わずうなった。
私も年をとっても走り続ける体力を維持したいものだ。
日ごろ、スクワットなど筋トレを欠かさないとか。
なるほど。
余裕の走りを見せる男性の後姿はやがて小さくなり、
その後、二度と追いつくことはなかった。
フルマラソンは、14キロでひと区切りと考えると良いという話を雑誌で読んだ。
14キロで前半終了。28キロまでは中盤。28キロをすぎたら後半戦。
そう考えると距離に惑わされずに済むのだと。
その14キロが過ぎた。いよいよレースは中盤だ。
ペースは6分40秒くらいだろうか。両足のひざ裏が少し痛む。
18キロくらいで海岸線を左に折れる。これからアップダウンが多いらしい。
ところで、私は前回のブログで、30キロくらいでリタイアしようか迷っていると書いた。
経験がないだけに1ヶ月後の東京マラソンへの影響が心配だったからだ。
すると、「せっかく初めてのフルなのだから、完走しては」とのコメントをいただいた。
その通りだと思った。「初めての挑戦」と呼べるのは、今回1回限りだ。それがリタイアだなんて気分が悪い。思えば、私は最初から言い訳を用意していたのかもしれない。「本番は東京マラソンだから、このレースは完走しなくていい」などという考えは、他の参加者や多くのボランティアの人たち、沿道で応援してくれる人たちにも、あまりに失礼ではないか。私は絶対完走すると決めた。「収容」と大きく書かれた車に乗ったりするものか。
沿道でみかんを配っている人たちがいた。10歳くらいの男の子から受け取った。「ありがとう」。食べやすいように皮がむいてある。そのまま噛むと、甘酸っぱいビタミンCが口いっぱいに広がった。
つづきます
寒さと強風の中で走ることになるのかな。
そんな覚悟をして朝を迎えた。
今日は、初めてフルマラソンを走る日だ。
ホテルでたっぷり朝食をとり、タクシーで会場に着いたのは8時半。
スタートの90分前だ。
予報と違って風はほとんど感じない。
空は青く、高い。
日焼け止めを塗って、ストレッチをして、
9時45分にスタート位置についた。
目標タイムは5時間。
NHKの番組「3ヶ月でフルマラソン」に出演していたタレントたちは二人とも4時間50分台でゴールしていた。
私のほうがトレーニング量は豊富なはず。
だから、もっと早く走れるかもしれない。
そんな気がしたので4時間30分のペースメーカーの最後尾に並んだ。
10時スタート。
42.195キロの長いレースが始まった。
周囲は「○○ランナーズクラブ」などといったシャツを着た人が多い。
仲間同士楽しそうに話をしている。
中には東北・会津や仙台のランニンググループのシャツを着た人もいた。
遠路はるばるやってきたのだろう。
雪深い地方では、冬の間どうやってトレーニングするのだろう。
スタートから2キロくらいで早くも5時間のペースメーカーに抜かれた。
GPSで確認すると1キロ6分前後。かなり早い。
このまま40キロは持たない。ペースを落とす。
すると、どんどん抜かれる。
4キロくらいでガチャピンたちに抜かれる。
すぐに河童にも。
こういう人たちは、よほど実力があるのだろう。
沿道のひとたちの応援に必ず手を振り、大声でお礼を言っていた。
市街地を抜けると、正面に富士山が見える。
房総半島の南端だと、こんなに近くに、大きく見えるのだと感動。
菜の花があちこちに咲いて、気分がいい。
海岸線の道をさらに進むと富士山は後ろになり、
次に伊豆大島が見えてくる。
その右手にある小さな島は利島だろうか。
天気がいいと気持ちがいい。
5キロすぎにある最初のエイドステーションでアクエリアスを補給。
二度目にはアクエリアスとバナナを補給。
年配の男性としばし並走する。
年齢を聞くと、69歳。年に5,6回はフルマラソンを走るという。
「カッコイイ」思わずうなった。
私も年をとっても走り続ける体力を維持したいものだ。
日ごろ、スクワットなど筋トレを欠かさないとか。
なるほど。
余裕の走りを見せる男性の後姿はやがて小さくなり、
その後、二度と追いつくことはなかった。
フルマラソンは、14キロでひと区切りと考えると良いという話を雑誌で読んだ。
14キロで前半終了。28キロまでは中盤。28キロをすぎたら後半戦。
そう考えると距離に惑わされずに済むのだと。
その14キロが過ぎた。いよいよレースは中盤だ。
ペースは6分40秒くらいだろうか。両足のひざ裏が少し痛む。
18キロくらいで海岸線を左に折れる。これからアップダウンが多いらしい。
ところで、私は前回のブログで、30キロくらいでリタイアしようか迷っていると書いた。
経験がないだけに1ヶ月後の東京マラソンへの影響が心配だったからだ。
すると、「せっかく初めてのフルなのだから、完走しては」とのコメントをいただいた。
その通りだと思った。「初めての挑戦」と呼べるのは、今回1回限りだ。それがリタイアだなんて気分が悪い。思えば、私は最初から言い訳を用意していたのかもしれない。「本番は東京マラソンだから、このレースは完走しなくていい」などという考えは、他の参加者や多くのボランティアの人たち、沿道で応援してくれる人たちにも、あまりに失礼ではないか。私は絶対完走すると決めた。「収容」と大きく書かれた車に乗ったりするものか。
沿道でみかんを配っている人たちがいた。10歳くらいの男の子から受け取った。「ありがとう」。食べやすいように皮がむいてある。そのまま噛むと、甘酸っぱいビタミンCが口いっぱいに広がった。
つづきます
2013-01-28 15:36
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