日本三景・天橋立を走る<京都府宮津市> [ラン旅]
日本三景、天橋立はどこにある?
東日本の人には意外に知られていないかもしれない。
答えは京都府の宮津市。
日本海に面した漁業の町だ。
宮津市を私は知らなかった。
1月上旬。
もっとも寒い時期だろう。
天気予報では大雪と聞いていたけれど、宮津の雪はそれほど多くない。
中心部にある古い木造の旅館は決してきれいではないけれど、
居心地はなかなか。でも廊下に出ると寒かった。
宮津の市内から天橋立まで3kmという標識があった。
よし、たいした距離ではない。
走ろう。
雪は多くないけれど、
日中解けた雪が夕方にふたたび凍り、
走るとパリパリと音をたてる。
宮津の市内は古い木造の家が立ち並ぶ。
そこを抜けると丹後の湾に面した海沿いの道だ。
向こうに見える松林が天橋立にちがいない。
歩道を走るとほどなく観光地らしい通りに着く。
両側に土産点が並ぶのは参道らしい。
土産物店はもう店じまいしている。
観光客の姿もまばらだ。
正面に赤くライトアップされた大きな山門があった。
神社だ。
ここから右に進めば天橋立だ。
橋を渡る。
両側の距離は100メートルあるだろうか。
長くのびた砂嘴の中央は松林。
約3㌔続いているという。
ザッザッという音を立てて砂の上を走る。
ここが天橋立だ。
しかし、いよいよ周囲は暗くなり、
人の気配もなくなった。
慣れない道を走るのはちょっといやだ。
先に進むのはやめておこう。
天橋立往復はあきらめて宿へ向かうことにした。
国道沿いの歩道は狭いけれど、
自転車も歩行者もいないので走りやすい。
海沿いを走るのは気分もいい。
市街地に入ると古い家並み。
情緒たっぷりの宮津の町を堪能した。
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